行政庁の処分 | 行政法

 行政が行う何らかの行為が、行政庁の処分に該当するかを判断することはとても大切です。処分取り消しの訴えで争えるかどうかということの判断になるからです。

 判例では、国民の権利義務を形成する行為、または、その範囲を確定する行為に該当するとされています。

公権力の主体たる国または公共団体が行う行為のうち,その行為によって,直接国民の権利義務を形成しまたはその範囲を確定することが法律上認められているもの
(東京都ごみ焼却場事件)

行政指導との関係

 行政指導は、強制力を持ちません。一方行政庁の処分は強制力を持ちます。行政指導であっても、強制力を伴う処分性を持つ行為であれば、処分取り消しの訴えで争う余地があります。