株式分割 | 商法・会社法

 株式分割とは、あたらに新株発行の手続きを行わず、株式の数だけ増やす手続きです。相対的に1株の価値が下がるので、買いやすくなり株式の流動性が上がる効果があると言われています。

株式分割の決議

 株式分割は、取締役会設置会社においては、取締役会において、それ以外の場合は、株主総会の決議によります。

 次に掲げる事項を定める必要があります。

  1. 増加の割合。たとえば1000株が3000株になるのであれば、1:3と書きます。
  2. 効力発生日
  3. 種類株式である場合は、その種類

株式分割にかかわる定款の変更

 株式の総数が増えるので、定款を変更する必要があります。通常は、定款の変更は、株式総会で行うのですが、種類株式を発行していない場合は、株主総会の決議なしで、株式分割に関わる部分に関して定款の変更を行うことができます。

特定の種類の株式のみを分割する場合

 特定の種類の株式のみを分割することができますが、その分割によって、不利益を受ける種類株主がいる場合は、定款で議決が必要でないことを定めている場合を除いて、種類株主総会の決議が必要になります。